31歳女性、神社参拝で鬱屈した人生に光源を見出す。

わたしは日本の西側に住む三十代の独身の女性です。自分探しの旅とは昔からよく聞く言葉で、人生に行き詰りを感じたときに自分も同じように、自分探しの旅にでも出てみようかと考えたことがありました。ですが病を患った肉親の母親を家にひとり残し、遠方の地に赴くことなどできませんでした。なにか問題がおこるかもしれない、わるいことがおこるかもしれない。むかし、なんどか交番のお世話になってしまったことがあり、母から目がはなせない状況におちいったことがあります。それならいっそ、可能なかぎり交代で母をみようという事になり、旅行のりょの字もない人生になりました。なので、わたしは近所でなにかないだろうか、と検索するのが趣味になっていきました。そこまでの田舎ではなかったものの、できたおしゃれなお店はなぜか一年ももたず閉店する土地でした。一年以上もてば何年も続きますが、常連さんばかりで居づらい場所になります。そこで神社めぐりをしようと思いました。人もそこまで多くなく、キレイで広くて落ち着けます。かわいい雑貨のようなお守りや、神社によっては和風の小物も縁起物として置いてあって、和風の小物が好きな私には楽しい散策になりました。神社仏閣はだいすきだった祖母も愛していて、たくさん参拝していたようでした。祖母が行きそうな神社仏閣を「ここも祖母が参拝したのかな…」と思いながら参拝するのも楽しい散策になりました。季節毎、年末年始だけ引けるかわいい張り子付のおみくじ、祭りのときだけかけられる色鮮やかな布、煩わしい対人関係がなく挨拶だけさせていただく見知った参拝者の方。春には桜が咲き、赤い鳥居に装飾を施し、雲の影がさし薄暗い神社内にぼんやりと光るようなハナニラの花が蛍のように散らばる様に目を奪われ、神社の方と言葉を交わすうち、自分の中で色々なものが変わっていくのを自覚しました。参拝するだけで喜んで微笑んでくださる神社の方に、感謝する事の大切さ、献身、愛情、嘘を付くことの悪さ。様々な事を教えていただきました。不信心だった私も神社に参拝する、という新しい体験のおかげで人生がより良いほうに代わっていきました。なにげなく近所に神社をおさんぽコースに変えただけでも人生がすこし変わりました。そんな気がしただけなのでしょうが、普段とは違う、新年以外にも神社という神聖な場所に参拝するのも自分を変えるきっかけになると思います。